さらしなそば打ち講習会の終了

 さらしなそば打ち講習会は4月23日に3回目を行い終了しました。定員を大きく上回る13名の参加をいただきました。段位認定のための講習会とは違った雰囲気の中で、楽しく悪戦苦闘?のそば打ちが経験できたのではないかと思います。

3月26日から3回にわたり、研修センターにおいて受講者13名に対して講師3名及びお手伝い2名でさらしなそば打ち講習会を実施しました。今回は、6月に初めて実施される首都圏支部チーム交流戦の更科の部に参加される者を応援するため交流戦ルール(1kg、二八、50分)に沿った内容とし、せっかくの機会なので最後の3回目は変わり蕎麦(抹茶蕎麦)を打ったところです。
具体的な打ち方は以下のとおりで、関信雄(蕎麦の会藤)さんにご指導をいただきました。

①木鉢作業について
 さらしなそばでつなぎの役割をするでんぷん糊を少しで多く作るため、熱湯が拡散しないよう木鉢は小さめのものとし、さらしな粉と割粉を混ぜた粉に電気ケトルの熱湯約530ccを一気に注ぎ込み、冷めないうちに練り込み氷水で5分程度冷やした後、さらに菊練りをしっかり行いました。
②延し作業について
 延しは、地延し、丸出し、四つ出しを1.5kg玉と同等なサイズとして、各工程で段階的に適切な厚さを確保し、最終的には1.2mm以下の厚さを目指しました。
③切りについて
 12枚にたたんで、麺体を潰さないよう、やや包丁のスライドを意識して生地の厚さに見合った太さとしました。
④抹茶そばについて
 熱湯を掛け練り込んだ後、12gの抹茶を水適量で練ったものを加えました。
 さらしなそば打ちは、でんぷん糊でつないだ弾力性のない生地であり、加水(熱湯)率も53%と高かく、さらには水分の蒸発も多い中で薄く延すことが求められ、ややもすると麺棒の動きが前方向になってしまい、麺体が切れてしまうケースがありました。
 なお、受講者に自宅で茹でて盛り付けた写真を送っていただきましたので、一部をご紹介します。
 また、今回の講習会は定員オーバーで参加できなかった方が多くおられたので、10月~11月頃に変わり蕎麦の講習会を予定していますので、ご参加いただきますようお願いいたします。

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